児童館職員研修会で、子どもの声と安心を支える集団援助活動について学びました

2026年6月23日、meitoこどもランド・とだがわ アルファベットチョコレート・ホールで行われた令和8年度 第1回児童館職員研修「集団援助活動」にて、児童館・放課後児童クラブにおける集団援助活動について研修を行いました。当日は52名(名古屋市13名、愛知県39名)が参加しました。

研修で行ったこと

サウンドマップ、初夏の色探し、気分探しなどの体験を通して、子どもの表情・声・関係性や、言葉にならないサインを観察する視点を共有しました。

HVSI(ハピ声スマイル指数)の体験では、笑顔と発声を手がかりに活動場面を読み取り、次の関わりを考える方法を学びました。点数は子どもを評価・順位づけするためではなく、小さな変化に気づき、支援をよりよくするために用いるものです。

ワールドカフェでは、「あそびの中で、子どもの声はどこに現れるか」「集団活動で、子どもの笑顔と安心をどうつくるか」「明日から何に注目するか」をテーマに対話しました。意見表明権、参加しない自由、沈黙を含む多様な表現を大切にすることも確認しました。

あわせて、ハピ声スマイル研究室が開発中のAIシエラ(αシエラ)と子どもの権利擁護アニメ動画を紹介しました。AIは支援者の代替ではなく、子どもの声に気づき、人へつなぐための補助線として位置づけています。


アンケート結果を受けて追記しました

研修アンケートから見えた成果

研修後には50名からアンケート回答が寄せられました。5段階評価の平均は約4.29点で、評価4または5を付けた方は約83.7%となり、評価1・2はありませんでした。自由記述からも、子どもの「声にならない声」を受け止める視点や、HVSI、ワールドカフェ、ネイチャーゲームへの高い関心が示されました。

参加者

52名

回答者

50名

回答率 約96.2%

平均評価

4.29/5

評価4・5

約83.7%

41名/評価記入49名

評価の内訳は、5が22名、4が19名、3が8名、2・1が0名、未記入が1名でした。

HVSIへの高い関心

HVSIについては、子どもの言葉にならない気持ちを捉える視点として興味深い、職員間で共有しやすい、行事や活動の評価に活用したいといった声が寄せられました。子どもの笑顔や声の変化を丁寧に観察し、安心できる居場所づくりにつなげる実践的な手法として、強い関心が示されました。

子どもの「声にならない声」への気づき

自由記述では、子どもの声は言葉だけでなく、表情や行動、遊び方にも表れていることや、「参加しない自由」にも意味があることへの気づきが多く見られました。集団活動への参加を一律に求めず、その子なりの距離や参加の仕方を尊重することが、子どもの権利を大切にする援助につながることを共有しました。

ワールドカフェによる交流

ワールドカフェでは、所属や経験の異なる参加者同士が意見を交わしました。他館の現状や考え方を知ることができた、自分たちだけの悩みではないと分かったという感想が多く、参加者同士の経験知を持ち寄る学びの場となりました。

ネイチャーゲームで広がった気づき

サウンドマップや色探しは、子どもたちと実践してみたい、普段気に留めていない音や色に気づいたと好評でした。自然体験を楽しむだけでなく、言葉以外の表現や、子どもが安心して過ごせる環境を考えるきっかけにもなりました。

AIシエラと子どもの権利動画

研修で紹介したAIシエラと子どもの権利動画についても、短くて分かりやすいとの感想がありました。子どもと一緒に見られる動画や、職員の学びに役立つ教材を求める声も寄せられ、今後の「シエラと学ぶ子どもの権利ライブラリー」の制作・普及につながる手応えを得ました。

今後の改善に向けて

一方で、一つひとつのテーマをもう少しじっくり学びたい、資料を職場で共有したいといった要望も寄せられました。今後は、研修時間や内容構成、配付資料を工夫するとともに、児童館現場の具体的な課題を取り上げた事例検討へ発展させていきます。

アンケートを踏まえた総括

今回のアンケートから、ネイチャーゲーム、HVSI、ワールドカフェ、子どもの権利、AIシエラが別々の内容としてではなく、「子どもの小さな声に気づき、安心できる居場所をつくる」という一つのテーマとして受け止められたことが分かりました。参加者からは、子どもと実践したい、職場で共有したい、また受講したいとの声も寄せられ、研修の学びが各児童館の実践へ広がっていくことが期待されます。